「いい汗って、なんだろう?」 〜汗を知り、街と未来を考える “いい汗、渋谷。” 探究授業〜を開催!

Education

2026.07.02

「いい汗って、なんだろう?」 〜汗を知り、街と未来を考える “いい汗、渋谷。” 探究授業〜を開催!

2026年7月2日(水)、「いい汗、渋谷。アクション」の取り組みの一環として、渋谷区立加計塚小学校5年生48名を対象に、「いい汗って、なんだろう?〜汗を知り、街と未来を考える “いい汗、渋谷。” 探究授業〜」を開催しました。

近年、子どもたちを取り巻く環境は大きく変化し、運動不足や暑熱環境への対応、地域コミュニティとの接点不足など、身体・心・社会とのつながりが課題となっています。一方で、「汗」は単なる暑さや運動の結果ではなく、身体を守る大切な機能であり、夢中になって挑戦した証、誰かのために行動した証、そして街や自然と関わる体験の象徴でもあります。

本授業は、汗の役割や身体の仕組みを学ぶだけでなく、“いい汗”を「ポジティブな行動」や「人や街とのつながり」として捉え直し、子どもたち自身が「どんな“いい汗”を街で増やせるだろう?」を考える探究型授業として実施しました。

授業は、「汗ってなんだろう?」という問いかけからスタート。前回実施したバスケットボール体験授業を振り返りながら、汗をかくことにはどんな意味があるのか、スポーツだけでなく、街や誰かのために汗をかくことにも価値があるのではないかという視点を子どもたちと共有しました。

続いて行われた「汗のひみつ授業」では、カバヤ食品株式会社の協力のもと、クイズを交えながら汗の仕組みについて学びました。汗は体温を一定に保つために欠かせない働きをしていることや、汗が乾くときの「気化熱」によって身体の熱を逃がしていること、さらに汗には水分だけでなくナトリウムやカリウムなどのミネラルも含まれていることを紹介。

汗をかいた後は水分だけでなく塩分やミネラルも補給することの大切さや、運動時の汗と緊張したときの汗では役割が異なることなど、日常生活にも役立つ知識を楽しく学びました。また、熱中症予防のために、こまめな水分補給や適切な休憩、体調の変化に気づいたら周囲の大人へ伝えることの重要性についても理解を深めました。

その後は、「どんなときに“いい汗”をかくだろう?」をテーマにグループワークを実施。

子どもたちからは、「スポーツを頑張ったとき」「友達を助けたとき」「ゴミ拾いをしたとき」「ボランティア活動をしたとき」「植物や野菜に水をあげたとき」「誰かを応援したとき」「発表会を頑張ったとき」など、多くの意見が挙がりました。汗は運動だけでなく、誰かのために行動したり、地域や街のために力を尽くしたりする場面にも生まれることを、子どもたち自身が話し合いながら発見していきました。

授業の最後には、「わたしの“いい汗宣言”」として、自分はこれからどんな“いい汗”をかきたいかを一人ひとりが言葉にし、シールに書いて模造紙へ貼り出しました。友達の宣言にも耳を傾けながら、それぞれが自分らしい目標を共有し、学びを日常の行動へつなげる機会となりました。

参加した児童からは、「汗は体に必要ないものだと思っていたけれど、体温を下げるために大切だと初めて知った」「汗にはミネラルが入っていることを初めて知った」「汗をかいたら水だけではなく塩分も必要なんだと分かった」「誰かのために頑張ることも“いい汗”なんだと思った」「これからは自分にとってどんな“いい汗”があるのか考えてみたい」といった声が寄せられ、汗に対する印象が「嫌なもの」から「自分や誰か、街のために頑張った証」へと変化していく様子がうかがえました。

「いい汗、渋谷。アクション」は、汗を単なる暑さや運動の結果ではなく、人が健康に暮らし、人とつながり、街のために行動するポジティブな価値として捉え直すプロジェクトです。今回の探究授業を通じて、子どもたちは汗の科学的な役割を学ぶだけでなく、「誰かのために動くこと」や「地域や街と関わること」も“いい汗”であることを体感しました。

これからも「いい汗、渋谷。アクション」は、子どもたちをはじめ多様な世代が身体を動かし、人とつながり、街への愛着を育むきっかけとなる取り組みを通じて、渋谷らしい新しい都市文化の創出を目指していきます。